日本中の格闘技ファンが待ち望んだ日本キック界世紀の一戦、武尊 vs 天心
試合の実現にむけて本当に右往左往したね。2022年6月19日、東京ドームで無事決定。
今日は、試合開催までの双方のやり取りを振り返ってみます!振り返ってみると、『ほんとよく実現したよな。』とあらためて思う。

目次
- K-1 WORLD GP 2015(2015年11月21日)
- RIZINを通じて天心の知名度が一般層にも広がる。(2016年12月~2017年にかけて)
- Cygames presents RIZIN KICK ワンデートーナメント(2017年12月31日)
- K1が天心サイドを提訴??(2018年2月頃)
- K1 スーパーフェザー級タイトルマッチの試合後(2018年12月8日)
- RISE WORLD SERIES 2019 -58kg トーナメント決勝(2019年9月16日)
- K’FESTA.3(2020年3月22日)
- RIZIN.26(2020年12月30日)
- K’FESTA.4(2021年3月28日)
- 天心、ボクシング転向を正式表明? (2021年4月10日)
- 武尊vs天心が決まっていた??(2021年6月頃)
- 天心が武尊むけ?にインスタグラムを更新→それに対して武尊がアンサー
- 開催は無理か?武尊が意味深なツイート。何かが障害に??
- 2021年12月14日 ついに、ついに実現決定!!
- まとめ
K-1 WORLD GP 2015(2015年11月21日)

スーパーバンタム級(ー55kg級)王座を防衛した武尊。試合後の花道を歩いている時に、天心が客席で待ち構えてた。

画像引用元:efight 公式サイト
当時、天心はRISEバンタム級王者。天心はBLADEで内藤、RISEで村越などの強豪を倒していたけど、まだまだ知名度では武尊ほどではなく、、、。って状態だったね。
天心が「大晦日で!」と対戦直訴。

RIZINを通じて天心の知名度が一般層にも広がる。(2016年12月~2017年にかけて)
天心はキックボクシングの枠におさまらず、MMAにも挑戦。
地上波放送のRIZINを通じて、一気にお茶の間にも存在を知られる。相手はニキータ・サプン、カウイカ・オリージョなど、『どこから連れてきたんだ?』っていう日本では無名に近い選手だったが、、、。知名度を上げるには十分の相手だった。

Cygames presents RIZIN KICK ワンデートーナメント(2017年12月31日)

勝利後のリング上マイクで天心は「皆さん、誰と見たいですか?」と会場のファンへ問いかけ、会場中のたくさんのファンから「武尊~!!!」の名前があがった。

最後に天心は「年明けの来年の間に実現させましょう!」と言ってリングをおりてたね。

K1が天心サイドを提訴??(2018年2月頃)

実態はのちに何となく判明するけど、各々で主張の食い違いがあったみたい。K1としては天心が正式にK1契約選手になれば受け入れますって方針だったよね。

格闘家が他団体の選手に対戦表明して何が悪いんだろう。何かK1って閉鎖的で自己満足集団だな。とマジで思った。

この頃から、
・武尊逃げるな!
・K1は武尊が負けることにビビってる!
・天心のほうが強い、それを武尊も分かってる!

今思うと武尊はかなり苦しかったと思うわ、、、ごめん武尊。そもそも逃げてなかったんだね。
K1 スーパーフェザー級タイトルマッチの試合後(2018年12月8日)

武尊は勝利後のリング上で「正直分かってますよ。実現できないこと。中途半端な事を口にしたくない。きちんと決まったら自分の口から言う。」といった感じの内容をしゃべってた。

この時点でファーストコンタクトから既に3年経過してたんだね。それにビックリだわ。
↑ちょうどこの発言だね。動画開始位置を合わしたよ。
「時期は分からない。でも、僕は必ず実現させようと思っているんで。実現させるだけではなく、僕は勝つ気でいます。」と観客の前で宣言。

RISE WORLD SERIES 2019 -58kg トーナメント決勝(2019年9月16日)

試合後のヒーローインタビューでとんでもない強気発言をする。
↑ 動画開始位置を発言のとこに合わせたよ
天心「武尊選手、K1陣営に言いたいことがある。強いもの同士が戦うのが本当の興行。 自分は逃げも隠れもしない。SNSで書き込むのなら正式な話をください。俺は待ってます」と話した。

さらに一夜明けの会見にて、
「自分はやりたいことは山ほどある。年齢的にも全盛期はこれから。向こうは全盛期が終わる。
お互いがやりたいならやるのが当たり前。オファーをしてください。」と話した。

K’FESTA.3(2020年3月22日)
武尊はスーパーフェザー級のワンマッチでペッダム・ペットギャットペットに勝利後、リング上で
「言うなと言われていたが。格闘技が皆にパワーを与えていける。団体関係なく、格闘技で日本中、世界中を元気にパワーを与えていきたい。それに向けて頑張る。」と涙ながらに語った。


↑ 発言の場所に動画を合わせたよ。
そして、このリング上でいつもとは違う武尊の発言。「K-1最高!」ではなくて「格闘技最高!」に変わった瞬間。

この頃はK1の中村PへのSNSでの攻撃が続いてた。
新生K1の中村って本当にクズだな。武尊が本当に可哀想だ。クラッシュからここまで引っ張ってきた原動力なのにな。涙ながらの訴え見ていて本当に痛々しいよ
— トモ。川尻達也&菊野克紀に惚れ込んだ男 (@k_sf_g) April 27, 2020
RIZIN.26(2020年12月30日)
2020年の大晦日、天心はクマンドーイと対戦。なんとRIZINの会場に武尊が現れ会場モニターに映し出された。
会場は大盛り上がり。天心の戦いを観戦した。

まあ、細かい話をすれば、武尊は2015年12月31日のRIZINに出場してるんだけどね。
天心は勝利後のリング上で「まだ何も決まっていないが、一緒に格闘技を盛り上げましょう!」と一言。
武尊はリングを降りた天心に、「待たせましたね。」と声をかけたようす。

K’FESTA.4(2021年3月28日)
武尊は天心戦が正式に決まる前に、世紀の一戦をむかえる。相手は強豪レオナ・ぺタス。
当時のレオナは武尊がKOできず苦戦した村越をKOし、勢いにのってたね。

この試合、前回と逆に今度は天心がK-1の会場に姿を現し試合観戦。結果は武尊の衝撃のKO勝ち。

↑ 発言開始位置に動画を合わせたよ。
試合後の勝利者インタビュー。リング上で「天心選手と最高の舞台で最高の試合をしたい」と明言。

天心、ボクシング転向を正式表明? (2021年4月10日)

画像引用元:日刊スポーツ公式サイト
2021年4月10日に放送されたスポーツ系バラエティ番組「炎の体育会TV」に天心が出演。
重大発表があるとして、正式にメディアでボクシング転向を表明した。日本キック界のスターが、2022年3月でキックボクシングを引退し、プロボクシングに挑戦することをはっきりと宣言した。
さらに、RISEのHPでは「2022年3月開催予定の『RISE』での試合を最後にキックボクシングを引退し、ボクシングへ転向することをお知らせします。」と正式発表。

武尊vs天心が決まっていた??(2021年6月頃)
榊原代表の口から衝撃の内容。RIZINの対戦カード発表の場にて
RIZIN・K-1・RISEの共同イベントとして、2021年6月東京ドームで、天心vs武尊の世紀の一戦を実現できればいいなと進めていた様子。
武尊の試合コロナの影響でズレたり、武尊の拳の損傷による治療期間との折り合いがつかず試合実現が困難になったとのこと。

怪我してでも 試合をやってる奴はやっている 五体満足で試合をする事なんて ほぼない チャンスは待ってくれないよ もう
— 那須川 天心 (@TeppenTenshin) April 28, 2021
それに対して、天心は意味深ツイートを残してます。この頃は天心もボクシング転向を公表していたので、やるならサッサとやろうぜ。というスタンスだったように感じましたね。

天心が武尊むけ?にインスタグラムを更新→それに対して武尊がアンサー
那須川天心ツイート「視野を広く生きよう(中略)今思ってる事とか結構ちっぽけだよ」K-1離脱OKよ。武尊ツイート「あなたがちっぽけだと思っていることはあなたが思うよりも大きいものだよ」K-1離脱は大きな決断。でやるの?関係者のみぞ知る。未だ夢の中・・
— 吉田球聖 (@yoshida_kyusei) November 18, 2021
これは、かなり意味深な投稿。天心としては、武尊やK1陣営にうんざりしてたのかな。
天心→「視野を広く生きよう 世界が違って見えるよ 今思っている事とか結構ちっぽけだよ」
武尊→「あなたがちっぽけだと思っていることは あなたが思うより大きいものだよ。」

開催は無理か?武尊が意味深なツイート。何かが障害に??

年末まで一ヶ月も切って
何も発表出来てないこの現状が
期待してくれているみんなに本当に申し訳ないし
SNSで毎日たくさんの意見を貰うけど
僕自身も悔しい気持ちしかない。
その時が来たら
必ず自分の口から正式発表します。
もう少しだけ待っていてください。
僕は戦えると信じています。— 武尊 takeru (@takerusegawa) December 11, 2021
このツイートの感じだと、
・武尊が天心との対決を強く望んでいる
・年末開催とした場合、1か月前の時点では正式決定していないのは明らか
・あとは、団体次第?天心次第?

2021年12月14日 ついに、ついに実現決定!!

画像引用元:バトルニュース


・試合はキックボクシングルール
・ルールは1キャッチ1アタックあり
・体重は前日計量で58kg契約→翌日の大会当日に4kg戻しの62kg
・場所は東京ドーム(この時は未定だった)

まとめ

いうのも、まず”国内対決””軽量級””立ち技”この3つの要素でこれだけ日本中が盛り上がっていることがまず奇跡だ。
そもそも日本格闘技界は古くから、”強い外国人選手を小さな日本人がいかに倒すか”ここに人々は魅了されていきたと思う。
この数年でまず、武尊はK1、天心はRISEを舞台にして軽量級のキックボクシングを一般層まで定着させた。
これは二人の努力だけでなく、各団体の育成プランや興行プラン。競技人口の増加なども影響していると思う。
同じ時代にほぼ無敗の最強王者が軽量級に二人誕生。そして二人は強豪外国人相手にも勝ち続ける。さらに団体は異なり、お互いが対決を望んでいてもなかなか実現できない。
これは、もはやドラマだと思う。

